YtubeでWRM(World Rubber Marcket)-TVという卓球店がつくっている動画チャンネルがあり、たくさんの技術解説や新製品の動画を流している。
その中で孟祥瑞 (モウショウズイ)氏がプレゼンターをする「【元中国1位】–【卓球知恵袋】」シリーズも面白い。たくさんあってとても見られないが、そのうちのひとつ中国流チキータを超えた『新レシーブ』を公開」というのを紹介しよう。なお公開日はよくわからないが2019年のようである。
それはバックの短いサービスに対する「台上ドライブ」というが、めっぽう早い。とりわけクロス側に打つと目のさめるようなスピードで飛び去る感じ。ストレートはややスピードは落ちるがそれなりに早い。
フォロースルーが独特で、ドライブと言いながら上向きにふりきらない。インパクト後、右下に切り下ろす感じの動きがつき、「袈裟切り」のようだ。「インパクトのしなり」が重要だと孟さんは言っており、回転をかけているのではなくはじいているように見える。まぁ、このへんは動画を探して見てほしい。「台上ドライブ」でなし「チキータ」でなし、名前はまだないので、「袈裟切り・台上ドライブ」とつけておこう。
https://www.youtube.com/watch?v=R6G5GUbRrtE (www → www へ)
孟さんの技術解説が面白いのは、技術史的なエピソードがつくことである。この技は、張継科が練習の時に遊びながら試しにやった、いまでは陳夢がよくやっており、一つのプレーとなっている。日本の選手では張本が格段にうまい、現代のトップ選手には必須技術だ、など。ということで、陳夢と伊藤美誠戦(2020カタール女子シングルス決勝)を少し見てみたが、残念ながら陳夢のプレーでは確認できなかった。球筋はミマパンチのように見えるがフォロースルーが違う。ただ一カ所、バックからの袈裟切りのような動きが伊藤にあったが、あれはこれだろうか? 伊藤のバックはチキータを含め多彩だが、この技も使っているのだろうか?
なお、孟さんは、昔ヨーロッパ選手がよく使っていたと言っていた。即座に思い浮かぶのはスウェーデンの世界チャンピオン・パーソンズである。但し台上ではなく、追い詰められて下げられたあと、バックで真横にひっぱたき弾丸のような一発を後陣からお見舞いし、しばしそれで決まった。よくあんなスウィングで入るなと思った。袈裟切りというよりは、バックハンド・フルスゥイング・ビンタという感じだが、孟さんが言っているのは、たぶんこのことかと思う-見た目はだいぶ違うが通じるものはある(2021/12/07)